一卵性の僕

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 兄(太陽)として学校での一日を終え、家へと帰る。  「お帰りつっちゃん」  家へ帰ると母がちゃんと僕のことを月流として迎えてくれる。  母は僕のことを『つっちゃん』と呼んでいる。  「今日は学校どうだった?」  「楽しかったよ。今日も兄さんの話で持ちきりだよ、昨日のドラマのこととか」  「そう、つっちゃんもたーちゃんを見習って頑張ってね」  「うん」  母は僕が学校で兄と間違えられてることを知らない。  別に隠しているとかそういうわけでもないが、特に話さなければいけないことでもないと思って、話してないだけだ。  そして僕は冷蔵庫の中から昨日冷やしておいたブドウジュースを取り、二階の部屋へと向かった。
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