2人が本棚に入れています
本棚に追加
勇者は、魔王の手を振り払った。そして、魔王に攻撃した。
魔王は、その攻撃を受け入れたように抵抗しなかった。
「なぜ……?」
「ふふ、お前が俺を倒すのなら、それも一興。この後、歴史がどうなるか、見ものだな」
不穏な一言とともに、魔王は膝をつき、やがて、倒れた。
「や……やったのか?」
あまりにも呆気ない決着に、勇者は驚いた。これで、戦いの運命から逃れることができる。不安と安堵が同時に襲ってきた。
「とにかく、現代に帰ろう……」
魔王の死体を確保し、時渡りを実行する。
最初のコメントを投稿しよう!