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温室に戻ると、梅田が帰る支度をしていた。ピンクの花の手入れも、一段落したようだ。ほっとしたような満足したような梅田の表情を見て、私は、うれしいような、やっぱりうらやましいような、そんな気になる。
「マック寄ってこーぜ」
「うん」
私も鞄を手にとって、梅田の後に続く。梅田は私を待ってくれるわけじゃない。どんどん歩いていくから、私が走って追いつかなければ、一緒に歩くことはできない。
梅田の後ろ姿を見つめながら、太陽を懸命に見上げているひまわりを思った。
君の憂鬱、私にもよくわかる。
そして、それでもやっぱり、見つめることをやめることはできない、その気持ちも。
ひまわりの憂鬱
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