給食中にやらかしたひょうきん者

「皆さ～ん！今日の給食で一番早く食べ終えた人には私の鶏の唐揚げを分けてあげますからね！」
　この美人教師の発言にクラス中がどよめき、男子生徒の多くが歓声を上げた。
　その隙に生徒の間で名うてのひょうきん者が皆に先んじて遮二無二食べ出した。
　それに気づいた他の男子生徒たちも喜んでる場合じゃないと遮二無二食べ出した。
　しかし、ひょうきん者の食べる勢いは断トツで彼の圧倒的勝利に終わった。
「先生！僕、もう食べちゃいました！」
「食べちゃいましたなんてふざけた言葉を使ってはいけません。食べ終わりましたと言いなさい」
「はい、食べ終わりました！」
「そう、じゃあ、こちらへ来なさい！」
「は～い！」
　ひょうきん者は男子生徒たちに冷やかされたり羨ましがられたりしながら美人教師の所へいそいそと歩んで行った。