荀彧伝

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攻略の順序。 11. 六年,操以紹新破,未能爲患,但欲留兵衞之,自欲南征劉表,以計問彧。彧對曰:「紹旣新敗,衆懼人擾,今不因而定之,而欲遠兵江漢,[一]若紹收離糾散,乘虛以出,則公之事去矣。」操乃止。 註1.糾,合也 (訳) 六年(201)、 曹操は袁紹を破ったばかりで いまだ憂患となりえぬうちに (ダメージから立ち直る前に) ただ兵を留めてこれを防衛し、 南の劉表を征伐しようと考え、 荀彧に計策を問うた。 荀彧は言った。 「袁紹が敗れてからというもの その衆人は恐懼・擾乱しております。 今、こちらの平定に因らずに 江漢へ遠征しようとなさっておりますが、 もし袁紹が離散した者達を※糾合して (こちらの拠点が)空虚となった事に 乗じ、出撃してきたならば、 則ち公の大事は去ってしまいますぞ」 ※(註1.糾とは、合である) 曹操はそこで、取りやめた。 (註釈) 東平国に食糧を求めたくだりが カットされてます。 袁紹の死後、203年に 夏侯惇(かこうとん)李典(りてん)の軍勢を 荊州に派遣し、劉備が迎え撃ったのが 博望坡(はくぼうは)の戦いです。 演義では時期がずれて207年、 諸葛亮のデビュー戦という事に なっています。
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