81人が本棚に入れています
本棚に追加
(註釈)
後漢書荀彧伝、
最後に来て三国志との相違点が
沢山出てきました!!!!
まずは、
荀彧が反対したから
魏公就任が保留になった
……と、明言してるところですね。
二つめ、
曹操の上奏文が追加されました。
よくよく聞いてみると、曹操は
献帝の裁断を仰ぐ前に、荀彧を
孫権討伐に従軍させているのです。
三つめ、
曹操が荀彧に空箱を贈って
荀彧が服毒自殺した事が
本文に組み込まれています。
これはもともと、
「魏氏春秋」に採録された逸話です。
四つめ、
「帝哀惜之,祖日爲之廢讌樂」
の一節が追加されました。
後漢の皇帝が、荀彧の死を哀惜して
先祖の祭祀の宴を中止した、と。
荀彧は「漢の忠臣」という見解が
最後の最後で、ハッキリと
打ち出されています。
陳寿(三国志)は荀彧を魏臣と見なし、
范曄(後漢書)は荀彧を漢臣と
見なしているのです。
のちに「魏の功臣」が祀られた際に
荀彧がハブられてしまったのは
淡々三国志で述べた通りです。
果たして荀彧の実像とはいったい……
これにて後漢書荀彧伝を終わります。
(論賛は飛ばします、ごめんなさい)
そして、本日からは
ふたたび淡々晋書!!
https://estar.jp/novels/25594548/viewer?page=185
三国志を著した男、陳寿伝をやります。
ぜひぜひお立ち寄りくださいませ。
最初のコメントを投稿しよう!