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「そっか、バスケしてるって言ったね」
「うん、そう。お前、背高いし今からでもバスケしたらいいんじゃない?」
また半分馬鹿にした笑顔でからかってくる。反省したんじゃなかったのか。反省して謝ってきたんじゃなかったのか。
でも何を言われたって、小学生のときのように嫌な気持ちになることはなかった。お互い大人になったということだろうか、と複雑な気持ちになるフレディー。
当時は瞬平が嫌で嫌で、おかしくなりそうなくらい嫌いだったのに、今はそれなりにでも普通に話せてしまう自分に対して少し考え込んでしまう。あんなに嫌いだった人と普通に話していいのだろか。昔の自分に対して申し訳なく思ってしまうのだ。
「浮かない顔だな」
「オレ?」
「うん、また怒らせたかな」
「違う違う、これからのことを思うと憂鬱なんだ」
「これからのこと?」
「そう、これから別れ話に行くんだよね」
「あー、彼女ね。お前モテそうだもんな」
「彼女じゃない、彼氏だよ」
一瞬、宙ぶらりんな間が空き、ぼやっとした声で瞬平が尋ねる。
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