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「男?」
「うん、そうだよ。彼氏だから」
「昔からそうなの?」
「物心ついたときからずっとだよ」
「隠さないんだな」
「瞬平くんにどう思われようと気にしないもん。さっきのさっきまで大嫌いだったし」
「……つまり、今は大嫌いではないってこと?」
「そうだね、普通。っていうかどうでもよくなった」
「どうでもいいって……ふふ、それもなんだかな」
瞬平が眉を寄せて吹き出す仕草がずいぶんかわいらしい。身長はフレディーより低いが、がたいがよく男らしい筋肉のつき方をしていた。白い腕がでこぼこしているのにしなやかで、曲線が美しい。Tシャツからにょきっと伸びる首にははっきりとした筋が浮かび上がり、使いかけのシーツの皺のように妙な色気が漂う。
それなのにこのかわいらしい笑顔は反則だと思う。フレディーは見えない振りをして、また視線を反らした。
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