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「嫌いになったわけじゃないんだよね?それなら別れる必要ないと思う。僕が束縛しすぎたせい?それなら謝る、もうしない。フレディーが側にいてくれるだけで幸せなんだ。それじゃダメ?」
「ダメ……ではないけど」
言葉に覇気がなくなり、すでに否定さえできない。
「フレディーがいなくなったら僕は生きていけない。君が僕の全てなんだ」
「う……うん」
うつむき何も言えなくなるフレディー。
「フレディーがいないと思うと勉強が手につかない。病気になっちゃうかも。辛くてさみしくて苦しくて鬱になって、最悪自殺もありえると思うんだ」
「そ、そんなこと言わないでよぉ……」
フレディーは涙目になり、しどろもどろする。
「僕だってこんなこと言いたくない」
(じゃあ、言うなよ)
「君と僕が別れるっていうことは、そういう弊害が生まれるってことなんだ。脅しじゃないよ、これが事実」
(どう聞いても脅しだろーが)
「君だって本当は僕と別れるのさみしいでしょ?別れたら誰に勉強教えてもらうの?寝る前、誰にお休みの電話もらうの?誰にぎゅーしてもらう?」
(キメー)
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