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「僕なら君の望むこと何でもしてあげるよ」 「キモいこと言ってんじゃねーよ、チビメガネ!」  バンッ!とテーブルを叩く音と同時に二人の前に現れたのは瞬平だった。 「しゅ、瞬ちゃん……」 「瞬ちゃん?フレディー、誰なのこいつ?」  フレディーは驚きのあまり身を縮めて返事ができない。 「フレッドごめんな。外見で判断しちゃいけねーと思って我慢して話聞いてたんだけど、こいつのどこがいいの?外見も中身も最悪じゃん」 「ち、違うよ。今は別れ話だからそう見えるだけで……」 「じゃあ別れるのやめる?」 「や、やめないけど」  別れたい彼を頑なに庇おうとするフレディーは恥ずかしいのもあって、瞬平の目を見ることができなかった。 「これは二人の問題なんだ。君が誰か知らないけど邪魔しないでくれない?」 「あんた……光ちゃんだっけ?フレッドはさ、あんたと別れて俺と付き合いたいんだって。な?」  瞬平は立ったまま、アルマジロみたいに小さくなってイスに座るフレディーを見下ろす。言葉じりはきついのにフレディーに向ける目は穏やかで、柔らかな毛布にくるまれているような居心地がする。その目を見て泣きそうになるが肯定も否定もできないフレディー。
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