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 スマホ画面を見つめ絶句する。恐れていたことが起きてしまった。写真に映っていたのは、眼鏡ゴリラ、黒デブ、黒チビ、眼鏡ジジィ、そういった類いの不細工しかいなかった。年上だからお金だけはありそうだが、それが何だというのだろう。 (男を見る目がないんだな)  瞬平はそう思うとやるせない気持ちになった。外見で判断はよくない。よくはないが、フレディーにはもっと釣り合う男が絶対にいる。 「これで全部じゃないんだよな?」 「うん。でもまあこんな感じだよ」 「全員と体の関係があるの?」 「全員じゃないけどだいたい?二週間くらいで別れたり、そこまでいく前に別れたりこともけっこうあるから。あ、一日で別れた人もいたな」 「お前さあ……もっと自分を大事にしろよ」  瞬平のやるせなさはいつしか怒りに変わっていた。この気持ち悪い連中とフレディーが性的関係にあったと思うと吐き気がする。おっさんたちはさぞかしいい気分を味わっただろうが、フレディーにとっては損しかないことに、本人は気がついてもいないだろう。  フレディーはこのおっさんたち全員を好きだったのかもしれないが、恋は盲目とはこのことだ。
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