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「ええ……うん」
「変なおっさんばっかじゃん。こいつら……こんなぶっ細工な連中とエッチしたわけだろ?そういうのやめろ。もっと自分を大事にしろ。お前にはもっと似合うやつがいるよ」
「そ、そんなひどいこと言わないでよ。外見じゃないんだよ。みんな優しかったし、年上だから何でも受け入れてくれたし、何よりオレを愛してくれたよ?いつも好きだって言ってくれた」
ぐっと拳を握る瞬平。
「言葉だけならいくらでも言えるし……だいたい、全員と短期間ですぐ別れてるんだよな?お前はさ、男を見る目がねーんだよ」
「な、何でそんなことわかるんだよ」
「今わかった」
「今わかったって……」
「お前はもっといい男と付き合え」
フレディーの潤んだ瞳に突然強い光が宿る。
「……そんなこと、そんなこと言われたって無理だよ!オレなんか背が高いくらいしか取り柄がない男だよ?肌だって中途半端に黒いし、眉毛は濃くて太いし、運動音痴で、体は細いし勉強もできない。こんな男……こんな男を、例えば……例えば瞬ちゃんみたいなかっこいい人が好きになってくれる?好きになってくれるの!?好きになってくれるわけないじゃん。だからオレのことを好きだって言ってくれる人はみんな好きになっちゃう。こんなオレを受け入れてくれるんだもん。そんなの好きになっちゃうよ。好きになっちゃうに決まってるじゃん」
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