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 先ほどまでの勢いがなくなった瞬平は、見守るような目でフレディーを見つめた。それは哀れんでいるのでも馬鹿にしているのでもない穏やかな眼差しだった。 「瞬ちゃんはさ、オレの気持ちわからないでしょ?かっこいいし、男らしいし、運動もできる。さっき助けてもらったとき何てかっこいい男の子なんだろうって思ったよ。こんなかっこいい男の子は絶対にオレを好きにならない、なるわけないって思った。嫉妬した。オレが瞬ちゃんみたいだったら、もっと素敵な彼氏ができたのにって」 「……お前はアホか」  瞬平は深いため息をついた。 「俺はお前が好きだよ」 「へ?」  フレディーの声が裏返る。 「好きって言ってくれるやつを好きになるんだろ?じゃあ俺と付き合えよ。俺が好きって言ってるんだから付き合えるだろ?」 「え、え、冗談……だよね?」 「その代わり、オレと付き合ってる間は変な男を一切遠ざける。キモいおっさんをすべて排除する魔除けみたいなもんかな。お前があんな奴らに抱かれるところを想像すると反吐が出るね」  フレディーはあたふたして考えをまとめようとするがまとまらない。
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