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「小学生のころ、身長はそんなでもなかったけどかなり伸びたんだな。顔は同じなのにでかくて最初見たときびっくりした」 「中学、高校とずっとコンスタントに伸び続けたからね」 「そっか。俺も小さくないんだぜ?バスケやってるおかげか、百八十オーバー。だけどお前と並んでると子どもみたいに思える。もしかして百九十ある?」 「まさか。百八十八」 「ほぼ百九十じゃん!でももっと高く見えたな。細いせいかな。バスケ部?」  瞬平は笑いながら尋ねた。フレディーが運動音痴なことを知ってわざと聞いているのだ。 「卓球部だよ!」 「へぇー、スポーツしてたんだ。意外」  フレディー自身も意外だった。長続きしているし、スポーツの中では唯一まともにできる競技だった。身長のおかげでスマッシュに角度がつくし、長い手足で球の行く先が読みづらいらしく、運動音痴なわりに初戦はだいたいいつも突破する。  馬鹿にされているはずなのに、最初のような不快感はほとんどなくなっていた。瞬平が謝ってくれた上に、褒めてくれたことが腐っていたフレディーの心を調和してくれたといえるかもしれない。
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