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「中学は大丈夫だった?わざと遠くに行ったんだろ」
「うん。全然大丈夫だった。瞬平くんみたいな人がいなかったおかげだろうね」
「うわぁ、ごめんて。本当にごめんなさい。心から反省してます」
「もう、いいよ」
フレディーは瞬平を見ずに答えた。そのせいでまだ嫌われていると思ったのか、満足いかなかった瞬平は再度謝る。
「ほんと、本当にごめんなさい。本当にかっこいいと思ってて。同じ人間なのかなって。鼻も高いし、顎もシャープだし。当時も謝りたかったんだ。謝りたかったんだけど今さら何て言えばいいんだろってわからなくなって……どうしたらいいかわからなくて」
「オレだって同じ人間だよ!」
ムッとしたフレディーは瞬平を見下ろし語気を強めた。
「あ、やっとこっち見たな」
瞬平はにやっとして、小学生のころと変わらない無邪気な笑みを浮かべたので、フレディーはドキッとする。
(いやいやいやいや、いじめっこにドキドキなんかするもんか!)
気がつかない振りをして目をそらし、適当を装って答える。
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