やまんばの秘密

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「お前、やまんばと一緒になったんだってな」 「ああ」 「やまんばのどこが良いんだ?」 「全部」 「ぜ、全部?」 「ああ」 「お前、相当変わってるな」 「変わってないよ。強いのに惚れるのは当たり前のことだ」 「しかし、怖いだろ」 「怖い訳ないよ。可愛いもん」 「か、可愛い?」 「ああ」 「お前、どういう趣味って言うか、どういう感覚してんだよ」 「いいじゃないか、蓼食う虫も好き好きって言うし、人それぞれだから」 「それぞれって言ったって、お前、それじゃあ美的センスゼロだぞ!」 「それは飽くまでもお前の主観であって、その鑑定は正しくない」 「まあ、やまんばに惚れる位だからお前に何言ったってしょうがないけど、これだけは言っておく。お前、食われるぞ!」
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