クリスマス、爆発しろ *12月*

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「……やった! 一度言ってみたかったんだ!」  口にしてはいけないと禁じられた、別の神様への言葉を、歌うように彼は快哉をあげた。  どんな讚美歌よりも、歓喜のメロディーよりも響く。笑い声は、星の見えない黒い空へと響き渡る。罪悪を感じることのなく、彼は心の底から嬉しそうだった。 「あはははは!」  私達は笑い合い、そして反対側の通りへとお互い走り去った。  メリークリスマスの合図とともに、大通りに火炎瓶が投げられ、別の方向から爆発が起きる。  白い雪が舞い散る夜の街、爆発の衝撃で、まるで昼間のように明るく閃光が走る。  クリスマスリースやもみの木に、七色の煌めきが降り注ぐ。  まるで、虹みたいにかかった。 「また、いつか」 「うん。また、今度」  この闘いが終わったら、  今度は、  次の世では、笑顔で会いたいな。  Have a merry Christmas to all.  すべての窓、  すべての人が幸せになる日を願って。  * * *   
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