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さっきすでに昇りつめている体が熱くなるのは早い。
「んんっ、んっ」
そのつもりはないのに彼の指の動きに合わせて腰が動いてしまう。まるで怜の指を求めるように。
「はあっ、はあっ」
バスルームなので自分の声が反響して恥かしい。なのにもうここまで来ると止めることができない。
お湯の中にいて暖かいのと刺激との両方で意識がぼうっとし始めているのに感じている部分だけはとてもリアルだ。
ちゃぷんちゃぷん。揺れるお湯の音と自分に押し寄せる気持ちよさの波がシンクロする。
そしてその波はどんどん大きくなって体の隅々にまで伝わっていった。
「はああっ、あああああ」
ああ、ダメだ、もうダメ……。
「ああああああー!!」
バスルームの天窓を突き抜けたんじゃないかと思うような声を出して達してしまった。
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