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「んんんー」
気持ちよさに声が出そうなのに塞がれていて出せない。
胸を弄っていた手はいまや下にまたもや滑るように降りてくると、撫でるように繁みをかき分けて中で待ちわびている粒を探し当てた。
「!!! 」
そこから軽い電流のような波が駆け上がってきて思わず腰があがってしまった。
ダメだよー、このままではまた私だけが達してしまう。
「あっ、んあっ」
呼吸を求めてなんとか顔を逸らすと、気持ちよさにまたふわふわしだした意識をなんとか引き留めて絡められた方の手に力をいれた。
「私は、この手、離さないからね。ずっと、一緒に、いる……」
「理佐、」
怜は指の動きを止めて私を包むようにしてぎゅうっと強く抱きしめてきた。
「理佐が好きすぎて苦しい……」
「え……」
怜の速くなっている鼓動を感じる。
その振動乗せて彼の想いが流れ込んでくるようで、ぼうっとしていた意識が急にすっきりとしだした。
「怜」
彼を抱きしめ返す。
「お願い。私をあなたで一杯にして」
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