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「ようこそ、お久しぶり」
私の言葉に軽く噴き出すと、「ずっとずっとこの瞬間を待ってた」 と怜が言った。
「もうこれが最後かもなんて思わずに理佐を抱ける日が来ることを」
怜……。
もうほんとに泣きそうだよ。
「おい、頼むから締め付けないでくれ」
「だって怜の言葉に感動したんだよ」
自分でもよくわからないけれど、私の体の細胞のひとつひとつが怜を受け入れたいと訴えている気がする。
「あー、もう無理だ。動くよ? あまりもたないと思うけど」
「いいよ」
怜の唇が再び降りてきて、私の胸の頂をまるで飴玉のように舌先で転がし始めた。
指は指でまた耳の後ろから脇から片方の胸からあちこちを撫でまわしていく。
「あ、あ、あ」
まだ私を弄る余裕があるじゃないの、と思う私の方が余裕がなくなってきた。
そう思う間にも揺さぶる動きがどんどん加速していく。
「理佐、理佐、早く、手、貸して」
うわごとのように言う怜の手を私が掴むとまた彼は指を絡めてきた。
「あっあっあっ」
激しく揺さぶられながら怜の指がぎゅっと自分の指を握りしめてくるのを感じる。
「あぁーっ」
そして痛いくらいの力でぎゅっと握られたその直後、彼はありったけの熱を私の中に放ったのだった。
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