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彼を押して部屋の中に入ろうとするのを止められ、両手首を捕まえられてそのまま頭上に持っていかれドアに押し付けられた。
う、動けない、と思う間もなくコートの中に滑るように手が入ってくる。
そしてその手はセーターの上から体のラインを腰から胸へと優しくなぞりあげた。
ドアに押し付けられている自分は身動きもできないまま、なすがままにされている。
ぷち、と怜が器用にも片手でブラのホックを外すとセーターの上からそれをずらし、布の上から私のふくらみを唇で柔らかく食んでいく。
「あっ、あ……」
セーターと言っても薄めのものなので、彼の熱い息と唇の動きが直に伝わってくる。さらに布がこすれる刺激も伝わって、感じたこともないような気持ちよさが襲ってきた。
「だ、めー……」
細い悲鳴では全く抵抗にならない。
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