もう離れないで

5/16
前へ
/16ページ
次へ
「まだ痛い?」 ソファに横座りになっている私の足を怜がさすってくれている。 達した時にどうやら足をつってしまったらしい。あんな姿勢だったから無理もない。 それよりも、いくら久しぶりだったからって、コートも靴も履いたままで、しかも玄関で…… 思い出すのも恥ずかしい。 「怜のバカ。玄関入るたびに思い出すじゃないのよ」 「そうなってくれれば本望」 「えーっ!?」 「理佐の記憶細胞を俺で埋め尽くしたいから」 なにそれ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加