もう一度だけ ー もう離れないで

もう離れないで

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ジャクージにはお湯がなみなみと張られていていて、バスルームは暖かい湯気が充満していた。

「ねえどうしても一緒に入るの？」

「ああ」

「じゃ脱ぐときだけでもあっち行って」

「何を今更。脱がしてやろうか？」

「いいっ！」

また脱がすときにいろいろ悪戯をたくらむでしょ。

「バズボム入れていい？」

「いいよ。最近流行ってんの？」

青いボールを入れるとバスタブのお湯がまるで南国の海のような青い色になる。

怜がシャツを脱ぐ間に私もサッと脱いで、その海の中に体を沈めた。

「んー」

暖かくて気持ちがいい。しかもこれだと素肌が丸見えにならない。