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病院でボンヤリしていると
紙芝居みたいに
いろんなことを思い出していた・・・。
いつだったか・・・
蛇尾川を背景に写真を
撮ってあげた四人家族。
上の子がお嬢さんで下が男の子。
「僕たちも子供連れでも、
ここ、毎年来ようや・・・」
照れ屋で、それから無責任な
約束事などしない亮太が
ふいに口にしてくれた将来・・・。
その夜は勉強どころか
眠気も起こらないほど興奮した。
絶対に叶う夢だと確信していた。
・・・そんな幾つもの甘い記憶に
漂っていたある朝、
母は・・・眼を開けて
私の名を呼んだ。
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