栃木 1 あなたが好きだった

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母がわずかな回復を見せた二月末、 身辺整理のため 宇都宮へ戻ることにした。 いろんなこと考えながら 長い道を走っていた・・・。 途中、東名高速を降りて 本郷の亮太のアパートへ。 午前2時・・・、 灯りが点いていた。 亮太はまだ起きて勉強の最中・・・。 彼は何年もこうして 寝る間を惜しんで励む人。 これからもそれを 無心に続ける人。 しばらく・・・彼の灯りを 見つめてから・・・ ポストに手紙を入れて ・・・また車を出した。
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