栃木 3 君と僕との物語

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それからの君は・・・ やはりあの“白の喪服”のままに 強く、たくましく日々を生きた。 うららかな春の日も、 日照りの続く夏の日も、 秋木枯らしが訪れても、 真冬の凍てつきが襲っても・・・、 何も変わらず田畑を耕し、 僕の両親を敬い、 朗らかに邦子を育てた。 君と同じ頬の笑窪が 田圃の畔で君に語りかけると 同じ笑窪で微笑み返し、 僕たちの邦子に 無償の愛を注いで暮らした。 僕は・・・ 畔の曼珠沙華となり ただ二人に寄り添うだけ・・・。
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