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それから二日ほどして
「仕事で岐阜へ行くんやけど
一泊くらい一緒にどう?」
佐久間に誘われて
( 最初で最後 )
その言葉が漠然と現れて
二人でいるうちにクッキリ
し始めて、自分でも驚くくらい
アッサリと「最後」を告げた。
家庭人としての佐久間を見て
嫉妬が先行するかと思いきや
寂しさだけが胸に溢れた・・・。
時間がたてばたつほど
寂しさは色濃くなって
どうにも拭えそうになく
その色の浮き文字みたいに
「最後」が鮮明に・・・。
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