第一部御霊兄妹編~出会い~

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「知代…?」 いや…そんなはずがない…。 「私を知ってるのですか?」 「いや…」 違う…口調が違う…そうだよな… 「何でもねぇ…俺は御霊遊也」 「そう…?宜しくね遊也」 「ああ」 聞いたところ、千代子も家族を失い、ここに預けられたという。千代子には生き別れの兄がいたらしいが覚えていないという。 「もしかしたら…遊也だったりして」 「!」 「…なんてね」 「千代子…」 「…本当は兄に会いたいけどね…」 「…千代子」 「ん?」 「デュエルだ」 「デュエルって…」 「俺と勝負だ」 「…遊也…いいわよ、後悔しないでね」 「ああ」 「「デュエル」」 「負けちゃった…」 「…千代子…」 「ん?」 「家族にならないか?」 「いいよ」 運命の出会いを果たし、家族になった俺達であった-。         第一部完
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