プレハブと自閉症と台風サッカー

1/1

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

プレハブと自閉症と台風サッカー

〜第2部〜 新生活を送っているこのプレハブ小屋群は児童養護施設と言って、何らかの理由で子供を育てられなくなった家庭から預けられた子供を18歳まで預かる場所で、子供の他には1つの寮につき職員が数名常駐している、そんな所だった 因みに本来は大人数を収容出来る大きな建物に入居するが、運悪くというかその時は丁度建て直しの時期で、全員がプレハブ小屋に移っていた この時期は本当にショックだったのか、後は台風サッカーくらいしか記憶が無く、もしかしたら後に知らされた自閉症だった頃なのかもしれない 自閉症の話は途中で引き取られた後しばらくして挨拶に行った際に、当時の担当だったカウンセラーの先生に手紙を貰った事で分かった 内容としては、当時は全く会話が出来ず自傷行為も見られて大分不安定だったらしい カウンセリング開始から大体2年くらいで良くなったみたいだが、精神面では大きく変化があったんだろうな 社会人になってそれなりに勉強した上で、当時の思考や問題を思い起こすと、自閉症に伴う色々な障害があったな~と思い当たる節が多かった(因みに今でも少しはあるw) とにかく言いたい事はそういった環境では、子供の精神の構築に大きな負担や問題が発生するし、その事がその先ずっと足枷として付いて回るという事だな (因みに自分の場合は自閉症アスペルガーだったと思うが、ここでは長くなるのでこのくらいにしますw) ともあれ、精神状況が良くなった頃には施設の建て直しも完了し、新しい「寮」での生活が始まった 〜第2部 完〜
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加