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雪だるまを作ろう!!
その日は朝から雪が積もっていた。
保育園に登園する子供達は、仕事に行く大人達の「雪、渋滞するし面倒臭い」という超ブルーな心情も知らず、キャッキャとはしゃいでは駆け回る。
保育士の仕事は、こんな日は着替えさせる回数が増えるのでいつも以上に大変だった。
「今日は皆で雪遊びをしましょう。雪だるまを作って飾りましょうね」
この地方では、雪が積もるのは珍しい。
そのため子供達は窓に張り付いてうずうずと外を眺め、” 雪で遊びたい!!” オーラを漂わせて先生に無言の主張をしていた。
そんな子供達の心情も分かるので、どのクラスも今日は外遊びの時間を取っている。
「先生!! 雪だるま、手と目と鼻とマフラーいる?」
幸子ちゃんが元気よく手をあげて質問した。
「え? ええそうね。あったら可愛いかしら」
このクラスは年長さんだ。
雪だるまがどういうものかを分かっているし、一人でも作ることができる。
園庭に嬉しそうに飛び出した子供達は寒さなどもろともせず、耳や頬を真っ赤に染めて、雪だるまをせっせと作り始めた。
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