無害な好奇心

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会社の受付を通り過ぎると真っ先に宮城の姿を探した 時計は18時丁度、業務部がある場所からして まだロビーにはついてはいないだろう 宮城の特徴はもう覚えていた。 深いグレーのスーツ、青いシャツに紺のストライプのネクタイ 髪はサラサラで真っ黒。背は自分との身長差から見るに170あるかないかだ エレベーターホールをずっと覗き込んでいると 瀬良の視界に人混みの中のグレーのスーツが目に入った 「あ、あの!」 人混みから抜け1人になったところを引き留め話しかける 「…なんでしょう」 宮城は恐る恐る振り向くとそう言った あぁ、すごい関わらないでオーラ… でもちゃんと伝えるぞ 「あの、俺と食事に付き合ってください!」 「いやです」 え、はやくない?
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