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「まぁ良かろう。人手は多い方が探しやすかろう」
「なんと! 兎が化けよった!」
身長が伸びほとんど人と変わりない我々兎人を見つめて翁たちが驚いている。
「不思議な世界ですね、ここは。それでこれからどうするのですか?」
婆やが私に聞いてきた。
「さて、まずは人のいる街に行ってみましょう」
剣兎がパンパンと手を鳴らした。
擬態していた大きな車輪のついたお社のようなものが浮き出てきた。
「あれは、何じゃ?」
爺やたちもそのお社を見つめ、驚きで表情が隠せないでいる。
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