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「あれは、日本だと牛車という乗り物です」
「牛車は知っておるが、なんと豪華な車だのう」
剣兎がパチンと指を鳴らすと、2匹の黒い水牛が現れた。
「ふわ! どこからともなく牛が浮き出てきたぞ」
「さぁ中に入りましょう」
雪兎が笑みを浮かべ、牛車に乗るように誘っている。
爺やと婆やも中に入っていく。
中に入るとそこには大広間や寝室、厨、風呂場、厠があった。
「なんと、おっ魂消た。お屋敷と同じ広さじゃ。外からは想像できん。どんな仕掛けじゃ?」
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