3 再会

13/16
前へ
/171ページ
次へ
「あれは、日本だと牛車という乗り物です」 「牛車は知っておるが、なんと豪華な車だのう」  剣兎がパチンと指を鳴らすと、2匹の黒い水牛が現れた。 「ふわ! どこからともなく牛が浮き出てきたぞ」 「さぁ中に入りましょう」  雪兎が笑みを浮かべ、牛車に乗るように誘っている。  爺やと婆やも中に入っていく。  中に入るとそこには大広間や寝室、(くりや)、風呂場、厠があった。 「なんと、おっ魂消た。お屋敷と同じ広さじゃ。外からは想像できん。どんな仕掛けじゃ?」
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加