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「妾に噛み付こうなど無駄なことを・・・」
一安心した媼だったが、そのまま見てもおられず、包丁でスパスパと蝮を輪切りにしてしまった。
「仕方ないですね。食べ物は持ち合わせていないので、これを焼いて食べましょう」
媼は蝮の輪切りを翁が作った竹串で器用に串刺しにしていく。
「あそこの民家で火を貰いましょう」
かぐや姫は、翁たちと一緒に民家まで歩いていく。
母屋をかぐや姫が覗くと、そこには馬小屋が有り1頭の馬が戦慄いて出迎えてくれた。
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