兄/量一/S.S…2

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兄/量一/S.S…2

くぅ〜〜〜〜、可愛い〜〜!!! 2階から上目遣いが出来るってどんだけ女子力、いやいや違うか、恋愛偏差値高いんだよ! 玄関で待ってた俺に階段上で紫苑が、遅れちゃったと、言いたげにはにかみを見せるものだから、俺はそれだけで軽く目眩がした。 ぐぅ〜〜〜〜 あ、ヤベ。 目眩の原因はこっちか? 早く帰る為に朝飯、昼飯を抜いていたんだ。 「お腹と背中がくっつくのは時間の問題だ」なんて自分にボケを入れながら、今更ながらに相当腹が減ってる事に気付いた。 ーーそうだ! 駅前のスーパーには歩き、自転車、どっちかで行こうと考えていたけど、バイクで行こうかと思い付いた。バイクなら早く移動できるし、風を切って走るのも気持ち良さそうだ。それに紫苑とニケツという特典付き。 一石三長だ。これしかない。 玄関のホルダーからバイクのキーを抜き取って、顔の前で振り紫苑に見せた。 「紫苑。今日、天気も良いし久し振りにバイクで行かないか?」
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