6畳間-第1
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6畳間-第1
深夜の6畳間で、私ははっと目を覚ます。時計の針に目をやると、午前3時半を指している。秒針がチクタクとリズムを刻んで、古い暖房の音がそこにドローンを加えている。掃除をしていないエアコンは、かびの臭いとともに部屋に熱を吐き出し続けている。 私は布団から出ずに、目だけをうっすらと開けて、ぼんやりと白い天井を眺めている。眠れないから夜もすがら、あの日のことを思い出している。
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