プロローグ

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プロローグ

2030年(令和12年) この年地球温暖化の影響で溶け出した永久凍土を調査するため国連の環境団体が調査したところ約2万年前の生物を発見した。その姿はまるで蛸と人間が合体したキメラのような異様な姿であり世界は未知の生物の発見に歓喜して世界中で生物の研究が行われた。 そしてある大手製薬会社 「ゲノムカンパニー」 が研究を主導するようになりこの時、AIを駆使して研究が進められた。 2036年(令和18年) 研究が進み生物の生態が判明し生物兵器として研究を進めたアメリカ国防総省が秘密裏に生物細胞の培養を始めるが、この頃から中国やロシアなどの大国も生物の研究に力を注ぎ開発競争が激化した この頃になるとAI技術が驚異的な進化を遂げ既に人間の知能を超えた全知全能のマスターAIが生物の能力を利用して世界を掌握するためシステムを暴走させ開発が済んだ 「キメラウイルス」 を世界に蔓延させた事により18歳以上の人間は醜い人食いモンスターと化し子供達を襲い死の世界となった。 2050年4月某日 東京都杉並区高円寺付近、辺りの建物は廃墟と化しメイン通りである青梅街道も見るも無惨に舗装は剥がれまるで街並みは中東の激戦地区の市街地のように荒れてしまい平和だった頃の面影は残っていなかった。 俺の名は浅川リョウ16歳だ。普通の暮らしが出来ていれば高校にも通って友達と遊び彼女だって作っていたかもしれない。でもそんなごく当たり前な願いですらも叶えることが出来ない。 何故なら俺は後2年もすれば死ぬ‥‥ というか俺という存在がなくなってしまうのだから。 この世界から大人達が消え、残ったのは俺たち18歳未満の子供だけだ。 そして大人達は 「イーター」 と呼ばれる海洋生物の様な姿をした人食い魔物に変化をしてしまい、俺達の運命は元大人達に食べられるか、醜い化け物になるかしか残されていなかった。
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