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「お、おじさんね。一応言っとくが俺はまだ25だし!お兄さんだし!あと家もダメだ。」 少女は天使のような可愛い顔で目をうるうるさせながら悲しい表情を見せる。 「そんな顔してもダメだ」 少女は落ち込む。 すると、遠くから大きな声で話している声がする。 多分電話か何かだろ、俺あんな感じの人苦手なんだよなー。 そんなこと思いながら少女の方に目を向けると、 耳を塞ぎながら蹲っていた。 「どうした?」 少女を揺すり聞く 「ママ…」 どうやら、あのうるさいのは少女の母親らしい。 あの女は今からここに来てこの子を家に連れ帰りひどい事をするんだろうな。 そんな事を思うと無性に腹が立った。 「おい!行くぞ!」 少女の手を取り母親が来る方向と逆のところから出て走る。 途中から少女を抱えただひたすら走った。 そして今に至る。 やっちまったー! しかも久々に走ったから膝がめっちゃ笑ってる!大爆笑だよ! 「おじさんどうしたの?」 天使のような顔でこっちをみる 「あ、あのなおじさんじゃない和也だ、結城和也」 そんな顔で見るな怒ろうにも怒れないじゃないか。 顔は天使であるが服は何年も使っているのかサイズが合ってない、それどころか穴も数カ所汚れもある。 「とりあえず風呂入れ」 少女は戸惑いながら、 「入りたくない」 「汚いだろ、入れ」 「いや」 俺は無理やり風呂場に連れて行き、 「早く服を脱いで入れ」 「いやー!」 少女は頑なに脱ごうとしない 俺は強引に脱がす 体には無数のあざやたばこでやったようなあとがある たぶんこれを見られたくなかったのだろう。 「見ないで」 「しょうがないだろ、早く洗えよ」 「洗い方わかんない」 少女は背を向けながら言う。 俺は仕方なく洗う、 シャワーを浴びた少女は小さな声で 「あったかい」 それと同時に少女は泣いた。
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