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お持ち帰り④
「んあっ、ん…はぁ…っ」
どうして僕は佐藤さんにキスされてるんだ?!
たしかさっき寝ちゃって佐藤さんがお風呂入ってて…
「やっ…やだぁ……っん」
「……っ」
佐藤さんの吐息がエロすぎる。無理だ。僕はだって、佐藤さんの声が好きなんだ。
「ごめん、触るよ?」
「えっちょっと!佐藤さんやめっ…脱がせないで」
力が強すぎる!そういえば佐藤さん体格良いよな…ってそうじゃなくて!に、逃げないとやばい!
「あっっ」
「ここ気持ちい?」
な、なんで乳首なんかいじってるの?!僕は男だぞ?そもそもキスだってなんで…
「グスッ……ッ…」
「神田くん泣かないで。怖くないから大丈夫」
「……っ…ずるい…っです」
そんな声で言われたら流されてしまう。嫌だけどこの声からは逃げられない。
どんどん佐藤さんの手が下におりてる。
「あっ…んぁ」
「俺のも一緒にさせて」
えっ?!佐藤さんのと合わせられてる?ちょっと待ってよ!
「んっ…はぁ…んぁぁ…やっ……」
「…っ、気持ちい?神田はちゃんと感じてる?」
「やだ…だめっで…す」
また呼び捨てになってる。
こんなことされたことないし、気持ちよすぎて…
それにSっぽい佐藤さんなんて役でもあまりないから心臓に悪いよ。
耳のすぐ側でぴちゃり、と水音がしたと思うと、生暖かい感触が耳を伝った。
「ひゃっ」
一瞬なにをされたのか分からず、初めての感触に思わず身体が逃げようとした。
「イヤか?」
掠れた声が耳に響く。そんな声かけないでっ!
「いっ…イヤ、じゃ、ないです……けど」
何言ってるんだ?!嫌ですって言うとこだろ!
ちゃんと言わなきゃって思うのに、耳穴に差し込まれた舌と佐藤さんの声が熱い。
こんなの快楽を感じずにはいられないよ。
「ぁ…」
「可愛い」
耳朶を唇で挟みながらそんなこと言われたら恥ずかしいよ。ぞくぞくが止まらない。
「やぁっ……」
「敏感すぎじゃない?」
「わっ、わかんな、い……」
わかるわけない!まだ混乱してるし男同士だぞ?!
激しく首筋を舐めあげられる。
「あ、っ……あ、うぁ」
快楽に堪えられず、つい佐藤さんに手を伸ばして掴んでしまう。
「…っ、そんなの反則すぎるっ」
いつの間にかソファ押し倒されてるし、これ以上やったらもうだめだ。そして、ガチャり、不自然に音が鳴った。と思ったら背もたれが倒れた。
「これ、ソファベッド」
「えっ…そっ、そうなんだ…んっ」
倒れたと同時にまたキスをされる。
「んあっ、ん…はぁ…っ」
「ん……っ、可愛い声でなくね神田くんは」
「や、やだぁ…みっみみもと、やめてっ」
佐藤さんの声が体の全身に響いちゃう。
そして佐藤さんの指が僕のおしりの穴を撫でる。
「うわぁ!どうしてそんなとこっ」
「もっと気持ちよくなるためだよ」
また耳元でささやかれる。
穴にそっと指が触れ、奥へ入り込む。
「あっ……だめ…いっ痛い」
いつのまにかローションで触られ始めてるけど怖すぎる。
「大丈夫……」
「ん…ぁ」
またキスをされて力が抜ける。ゆっくりと指がどんどん入ってくる。
「痛いよね?」
僕を覗き込む顔は、泣いてしまいそうなほどに優しい。痛いけど違和感の方が強い。
ちょっとだけ首を横にふるとほっとしたような柔らかな表情を見せ、さらに奥へと長い指が入ってくる。
「あっ、んぁ、やぁ……」
「俺も一緒に気持ちよくさせて?」
僕の足を抱え込んだかと思うと、佐藤さん自身がぐっと僕の内部へと押し込まれた。
「んん!もう…むりっ……」
「まだ半分も入ってない。大丈夫だから、力抜いて?」
「やっ……!」
また安心させるように唇を奪われる。
気づいたら奥まで入ってるよぉ!!
「動くよ?」
「あっ……あぁ…あっあっ…んぁ」
「はぁ…はぁ…んっ」
佐藤さんの吐息が耳にかかってくる。
どうして、こんなことに?!なんで僕は佐藤さんとやってるんだ?どうしてこんなこと僕にするんだ。
「好きだ」
「えっ?!うぅ…だめむり我慢できなっ……いっ」
散々いじられてもう限界に近かった。
「しなくていいよ、我慢しないで。出して全部」
そんなに優しい声で言われたらもうだめだ。
「うぁぁあっ…んっっ…はぁはぁ」
「……っ、締め付けやばいっっ、おれもっ…むりだ」
嘘だろ、初めなのにこんな感じるなんて。
しかも佐藤さんが相手なのに…
「ごめんね、神田くん。もうしないからもう少しだけさせて?」
「もっもう無理ですよ!ってちょっと!あっ…うぁ」
もう逃げられない。僕は佐藤さんの声が1番弱いんだよぉぉぉ!
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