0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
召喚
闇の中に、ぼんやりとした光が見えた。
ついに、召喚が成功したのか。
私は願いを口にした。
『資源の枯渇や環境問題、貧困・格差や戦争・犯罪のない世界を!』
光は愛らしい少女の姿に変わり、優しい声で答えた。。
『すみません。 私ビフロンズの職能は、お人好しで使いやすい……もとい、
清く正しく美しく、社会のために役立つかもしれない魂の再生なんです。
ああ、でもご安心ください! その願いはすでに叶っています。
あなたの時代から、もう二百年も経っているのですから』
なんてこったい。 呼び出されたのは、こっちの方だったのか。
……などと思いながらも、私はすでにこの世界の課題や、今後の身の振り方について考え始めていた。
いやもうほんとに……やっぱりお人好しなのかな。
最初のコメントを投稿しよう!