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そして胸で感じた熱がそのままダイレクトに俺の大きく育った其処でも感じられ、きらきらと濡れている其処に早く挿入りたいと疼いた。
「花咲里」
「……ん」
「……いい?」
「……」
「花咲里とひとつになっても……いい?」
「……うん」
汗ばんでいる頬が淡く色づいている花咲里の表情は柔らかかった。
今まで長く丁寧に愛して来た前戯によって花咲里は今までに見たこともない女の顔になっていた。
潤んだ瞳はトロンと蕩けて、だけど明確に俺を欲しがっている欲を孕んだものになっていた。
「痛かったらちゃんと言って」
「……うん」
いよいよ我慢も限界だった俺は、もうなんの躊躇もなく花咲里の奥へと腰を進めた。
一瞬顔を歪めた花咲里に思わず腰が引けたが、無意識なのか花咲里は俺の首に回した腕をグイッと引き寄せた。
何も言わなくても花咲里が続きを望んでいるのが分かった。だから俺は怯むことなくそのままひとつになるための動きを幾度となく繰り返した。
奥へと進むにつれて花咲里から発せられる声が変化して行った。その声を聴きつつ探るように丁寧に押し進めて行くとやがて──
(……あ)
気が付けば俺のモノは根元まで花咲里の中に挿入り込んでいた。そして感じる温くしっとりとした膜に全部を包まれている感覚。
その瞬間、頬に流れるものを感じた。
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