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(落ち着け、俺! 絶対に乱暴に致してはいけない!)
ひとりでする時とは違うのだと頭の中で何度も言い聞かせてながらゆっくりと腰を動かした。するとその動きに連動するように花咲里の口からは甲高い声が吐き出された。
(っ、こ、これはっ…!)
花咲里の喘ぎ声は思っていた以上に俺から理性を奪った。
(くっ! 嘘みたいに……気持ちよ過ぎる!)
腰を動かす度に響き渡るねちっこい水音と花咲里の甘い声。それが絶大な相乗効果として脳を強く揺さぶった。
(まさかこれほどとは──!)
──正直にいうと俺は性的な欲求が薄い男だと思っていた
花咲里と再会するまではセックスという行為にさほどの魅力を感じたことがなく、自分で性器を宥めるという行為も多くはなかった。
ごくたまに花咲里の夢を見ては粗相をしたことはあったが、そういったことは全ては花咲里ありきで発動されるものだった。
しかし花咲里と再会して共に暮らすようになりそして一緒に寝るようになってからは──……
(隠れてこそこそと処理しているとか……中学生か、俺は!)
経験がなかったから花咲里がその気になるまで我慢出来たが、一旦箍が外れれば本当はこんなにも激しく花咲里を求めていたのだなと今、まさに実感していたのだった。
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