523人が本棚に入れています
本棚に追加
/291ページ
翌朝。
リビングで目覚めた私。
体に掛けられている毛布を見て、碧斗だとわかった。
優しさを感じながら畳み、朝食にパンと目玉焼きを食べる。
片付けをして、碧斗が起きてくるのを待つ。
聞くだけでも聞いてみよ、よし!
時間は9時を回る。
ようやく碧斗が部屋から出てきた。
「 ねぇ! おはよ、あの、ちょっと話したいことがあるの 」
「 何、あ~ 腹へった 」
腹へった? これはチャンスかも……
「 コーヒー飲む?寒いしスープにする?パンならあるよ、卵も 」
「 だから何… 」
「 私が作ろっか?ね、座ってて!」
出来れば紹介してほしいし、機嫌悪くなると困るからね。
碧斗を座らせ、碧斗のために朝食を作る。
目玉焼きは2つ、パンをトースとしてコーヒーも合わせた。
「 さ、召し上がれ!」
「 ……普通だな 」
「 普通が一番おいしいの、食べて 」
目玉焼き2つなんて豪華だよ、私は1つだったしね。
最初のコメントを投稿しよう!