第3話 入部初日

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第3話 入部初日

オレは上山、浅野、金子と一緒に野球部に入部した。 アイツとアイツの連れも入部していた。 他にも3人、1年生は全部で9人だ。 オレ達が入部した陵成高校野球部は 公立高校にしては強い方ではあるが 甲子園など程遠いレベルのチームだ。 部員数も各学年10人いないくらいで それ程、多くはない。 「大山中学出身。松島健介です! 中学時代はキャッチャーをやっていました。 よろしくお願いします!」 「こいつ中学時代も1年からレギュラーだったんですよ」 3年生で中学の先輩、水上さんだ。 「そうか。それは楽しみだな」 と監督。 次は上山の番だ。 「同じく大山中学出身。上山浩二です。  中学時代はファーストでした。  よろしくお願いします。」 「上山。お前、野球辞めたって聞いてたけど、まだやってたんだな。」 「水上さん、勘弁してくださいよ。  入部初日から野球辞めたなんて、印象悪いじゃないっすか」 「お、おう。そうだな。悪い悪い」 水上さんはバツの悪そうな感じで言った。 そしてアイツの番が回ってきた。 「立川中学出身。児玉良太です!  中学時代は補欠でした。守備位置はライトです。  よろしくお願いします!」
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