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 俺がした選択は、大学からの帰り道。  大学の入学式を終え、着慣れないスーツを着て帰路についていた。  駅までの道が遠回りに感じる。  そんなふと過った思いの中で見つけた公園。そこに入った事が、きっといけなかったのだ。  俺、筒井(つつい)琥珀(こはく)十八才。人生最大のピンチだ。  公園を抜けたはずだった。でも、そこに広がっているのは俺の知っている街の景色ではない。まさか、公園の先が本当にこんな場所が広がっているとしたら、もっと話題になっているだろうし、振り向いて公園に戻ろうと思っても、振り向いた先に広がっているのは同じ景色で、公園がどこかへ消えてしまったのだ。  そんなこと、現実にあり得ない。そんな話を聞かされたところで、俺だったらバカじゃないのか、と一言で済ませてしまうだろう。が。そんなあり得ない体験を目の当たりにすると、人間うまく言葉が出てこないどころか、思考が完全に停止してしまうのか。
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