差し伸べられた光。

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 自宅屋上から花火大会の花火を眺めながら、成長した恭平は、隣でビールを飲みつつ枝前を食べていた叔父…今は義父…の司に尋ねた。 「叔父さんさあ、なんであの時おれを引き取るって言ってくれたの?」 「…俺とお前の母親が姉弟だった時、姉さんは俺に頼むと言ってくれたからだ」 司は手に持っていたビールジョッキをテーブルに置き、ちらりと恭平を見てから言葉を続けた。 「…お前、姉さんにそっくりだよな。姉さんは、俺の初恋の人だ」 The End.
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