女王様。

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
私は普通の人を偽る為に昼間は普通に正社員として働いた。 夜になると人気No.1の女王様になった。 そんな私も付き合っていた人との子供を授かった。 一度この仕事から足を洗って良い妻、良いママになる努力をした。 子供が小学生になり朝から夕方にかけて私は心が空っぽになるような空白を感じた。 暇さえあればあの興奮する刺激的な日々を思い出した。 昼間の空白の時間。 私はまた女王様になった。 あの興奮と刺激。 私は子供も旦那もビックリするくらい生き生きと生活し出した。 旦那も子供達も、最近の私をとても褒めてくれる。料理や家事も前の倍以上やる気が増す。 爽やかな朝、可愛い子供達、優しい旦那、皆んなで食卓を囲む。 一生言わずに過ごすだろう。 「私、本当は女王様なの。」って。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!