十年目の結婚記念日

結婚記念日

え？本当に？思わず叫びだしそうになる口を両手で押さえる。

｢玲子これ｣

箱を開けると中には金色のリングに小ぶりだけど確かな輝きを放つ石が付いていた。

｢んーーーー！｣

押さえる口から喜びが溢れる。

秀二は、手を差し出すと｢左手かして｣と言われ私は、言われるがままに左手を差し出した。

私の手は震えていた。

古い指輪を取ると新しい指輪がはめられる。