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「え…。」
それは、毎朝私にしつこく挨拶してくるチャラ男だったからだ
「お姉さん、おはよ。」
なんで…
「なんで、いるのよ…」
「風凄いから現場 どうなってるか見て来いって…。」
……
「そう…。」
そのまま、近くに落ちた傘を拾い
彼をもう一度見ると
額に血が滲んでいるのが見えた
「血!!血が出てる!」
「……へ?」
チャラ男が目を丸くしている
「血、出てる!手当て、しなきゃ。」
「こんなかすり傷…、それにお姉さん仕事…」
「どっちにしろ、着替えなきゃ仕事行けないし…。あぁ、もうっ!いいから、さっさと来なさい!それとも、もう一回頭打つ?!」
イラつく私に彼はシュッと立ち上がり
「行く!」
嬉しそうについて来た
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