年下の男の子

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「で?何処行くの?」 七瀬が嬉しそうに聞いてくる 「うーん。海に行く予定だけど…」 「うわっ、ベタで良いなぁ〜!」 何で私よりテンション上がってるんだか… 呆れていると 「私も初めてのデートは海だったなぁ…」 七瀬が思い出に浸り始めた 「はいはい。」 軽く流して、仕事に戻ろうとすると 「あ!そういえば あのチャラ男に昨日会ったよ!」 「え。何処で?」 「いつもの居酒屋。やっぱり常連なんだね〜。昨日はおじさんと2人でいたよ。」 「へー。」 あの日 私が彼の傷を手当てしてからも 毎朝、変わらず彼は大きい声で挨拶をしてくる 『美月〜!おはよ〜!』 彼の声を思い出し 眉間に皺が寄る
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