1177人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
「で?何処行くの?」
七瀬が嬉しそうに聞いてくる
「うーん。海に行く予定だけど…」
「うわっ、ベタで良いなぁ〜!」
何で私よりテンション上がってるんだか…
呆れていると
「私も初めてのデートは海だったなぁ…」
七瀬が思い出に浸り始めた
「はいはい。」
軽く流して、仕事に戻ろうとすると
「あ!そういえば あのチャラ男に昨日会ったよ!」
「え。何処で?」
「いつもの居酒屋。やっぱり常連なんだね〜。昨日はおじさんと2人でいたよ。」
「へー。」
あの日
私が彼の傷を手当てしてからも
毎朝、変わらず彼は大きい声で挨拶をしてくる
『美月〜!おはよ〜!』
彼の声を思い出し
眉間に皺が寄る
最初のコメントを投稿しよう!